
サラリーマンをこのまま続けててもいいんかなー。定年まで働くことはできるんだろうかー。



あまり現実的じゃないですね。その理由を一冊の書籍をベースに解説していきます
今回紹介する書籍はこちら。
三戸政和氏の「資本家マインドセット」です。
著者の三戸政和氏はこんな経歴の方。
三戸 政和(みと まさかず)
引用:東洋経済オンライン
Masakazu Mito
日本創生投資 代表取締役社長
1978年兵庫県生まれ。同志社大学卒業後、2005年ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)入社。ベンチャーキャピタリストとしてベンチャー投資や投資先にてM&A、株式上場支援などを行う。2011年兵庫県議会議員に当選し、行政改革を推進。2014年地元の加古川市長選挙に出馬するも落選。2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業承継・事業再生などに関するバイアウト投資を行っている。堀江貴文氏が主宰する「堀江道場」のオブザーバーなども務める。著書に『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい・会計編』(講談社)など。



サラリーマンは300万円で会社を買えって伝えてた人かー。なんか聞いたことはあるなー



そんな三戸氏、上記書籍の中ではこんな事を書かれています。



まじか…
絶滅するサラリーマン
書籍の中で三戸氏はこう伝えています。
- サラリーマンは幕末の武士と一緒。
- 戦後の日本は大量のサラリーマンが必要だった。
- 江戸時代、武士の家は武士になるのが普通と思われていた。
しかし武士は大政奉還によって廃業を余儀なくされました。
幕府が天皇の言う通りの政治をしないので、武力で倒幕をして天皇の意に沿った政治をしようという建前の元で、薩摩や長州が武力で京都(当時慶喜は京大阪にいた)に攻め入ろうとします。
それで「幕府は政治をしないことにする。これからは天皇が政治を行ってください」というのが、大政奉還です。
つまり多くの武士にとってはリストラ、再就職の斡旋なしの完全失業だったわけです。
ちょっと話は逸れますが、2010年の大河ドラマは龍馬伝でした。竜馬が大政奉還を実現させた後に、武士たちは腸が煮えくり返るわけです。
自分たちを廃業に追いやった坂本龍馬を抹殺するべし!と竜馬暗殺を図るわけですね。
竜馬暗殺の張本人とされる今井信郎を市川猿之助さんが演じていましたね。
ドラマの中で市川猿之助さんは確かこう叫んでました。
「武士は…武士は死んだんだぁ!!」
確かそんなセリフを言いながら、香川照之さん演じる岩崎弥太郎にボディブローを加えるのでした。
ぶっちゃけサラリーマンもそのような状況になりつつあります。
いつ会社から「君はもういらないよ」と言われるかわかりませんよ。
サラリーマンはオワコンなのか?理由を3つ解説
書籍の中から抜粋すると下記の部分が強く印象に残りました。
- 少品種・大量生産の時代の終わり
- 新卒採用してる余裕はもう無い
- 働き方は時代によって変化する
ひとつひとつ解説していきます。
その1 少品種・大量生産の時代の終わり
戦後の時代、どうしてサラリーマンが大量に必要だったかを紐解けば理解出来ます。
その時代は物質的にとても貧しい時代だったのは想像に難くありません。
戦後の焼け野原から復興するのであれば、とにかく必要最低限の生活必需品が必要ですね。
冷蔵庫・テレビ・洗濯機と俗に言う「3種の神器」をみんなが買い始めました。
また車であれば「いつかはクラウン」といったように皆が同じものを欲しがる同質性の高い社会だったようです。
だから同じものを大量に作っても全く問題ない。みんなモノがないわけですからね。
それで作れば作っただけ売れちゃうわけです。
でも今は違いますね。コモディティ化と言って、だいたいどの企業の品質もどれも遜色なく全てが高品質です。
逆に今はモノが溢れています。
だから作れば売れる時代は終わりました。
その影響から多品種・少量生産の時代に変化していきました。
だから戦後のような小品種・大量生産しなくてもいいので、サラリーマンの数自体もそこまで必要としません。
単純作業は機械が行う時代ですからね。
その2 新卒採用してる余裕はもう無い
日本の企業には「社風」があります。
企業にとって都合のいい人材を作るためのものといっても良いかもしれません。
著者はこれをある種の集団催眠だと言っています。
その社風に染め上げることで、誰も不満を抱かず働かせることができます。
新卒採用にこだわってきたのも、よその会社を知らずまっさらな状態で教育できることにあるからです。
新卒は育て上げるまでにコストがかかりますが、それでも会社に忠誠を誓う「兵隊」になってくれる駒を集めたかったんです。
なぜなら小品種・大量生産の時代は一人に多様なスキルを身に着けさせなくても良かったからです。
ずっとマニュアル化された単純作業を延々とやってくれてれば良かったんです。
でも今の時代単純作業は機械がやれる時代ですよね。どんどんAIなどに仕事は奪われていってます。
過去であれば人間の手はどうしても必要でしたが、今は違うんです。
それに機械と人間を比較した時、人間は同じ作業をするのに飽きて、モチベーションも下がります。
それを考慮した会社は、生産性が上がらないので部署を異動させてモチベーションを回復させます。



なるほど、新卒採用にはそんな意図があったのか



日本企業はそうやって広く浅く経験した人材を作ってきました。でもそれも長くは続かないですよね。
ただ今の時代そんな採用方式ではコストばっかりかかって割に合わない事態になってきています。
その3 働き方は時代によって変化する
このような新卒一括採用は日本ぐらいなものらしいです。
GoogleやAppleはコストのかかる新卒採用を行ってはいません。
技術の移り変わりが激しい世界で、新卒をじっくり育てるなんて事をやってる暇はないからです。
最初から即戦力を採用します。
そんな大手企業に入る為にはまずは下積みで中堅企業やベンチャーで経験を積む必要があります。
つまりいずれ転職することが前提となります。
これからの日本企業もそういったやり方をしなければ生き残れないですね。
小品種大量生産の時代はすでに終わってます。
のんびりと新卒社員を3年かけて育ててる暇はもうなくなっています。



だからってサラリーマン全てが絶滅するってのは大げさやろ



確かにサラリーマン自体が完全になくなる事はないでしょうね。
しかし今後グローバルな会社では移り変わりがどんどん激しくなってます。
大量の新卒社員を3年もかけて育てていたのではあっという間に置き去りにされてしまいます。
人件費は利益の先食い。利益を出すまでに時間がかかりすぎます。



日本でも経験者採用が増えてきました。ヤフージャパンは新卒採用を廃止して通年の経験者採用に切り替えてます
様々な観点から見てもサラリーマンだけで生きていくのはこの先不利になることが多いです。
ではどうすればいいのか?
書籍の著者は300万で会社を買いなさいと主張する方ですから、そういった方向性を模索するのも一つの方法かと思います。
まだまだあるサラリーマンだけしてるのが不利な理由
そもそもサラリーマンって大金を稼げません。
サラリーマンを22歳から60歳までと過程してもらえる給与はざっと2億7千万円ぐらいです。
そのうち税金で7千万円ぐらい持ってかれて、残るのは2億円程度。
38年で割ると1年が520万円ぐらいになります。
昭和までは良かったのかもしれません。
いい大学出て、良い企業にはいって、ずっとサラリーマンを続けていれば割と安定した生活が送れてた。
退職金もまぁまぁあって、老後の年金も夫婦2人でまずまず生活していけるだけのお金がある。
それが昭和モデルです。
でも正直そんなライフスタイル正直無理ですよね。
経団連の会長とトヨタの社長はこう言いました。
これを読んでるあなたも、本当は気づいていますよね。
だから行動していった方がいいです。
サラリーマンはオワコン?絶滅する理由を3つ解説 まとめ
サラリーマンがオワコンな理由はわかってもらえたと想います。
・少品種・大量生産の時代の終わり
・新卒採用してる余裕はもう無い
・働き方は時代によって変化する
それがわかった上でどうするか?
まずは今の現状をしっかり把握しましょう。
今回紹介した書籍は書籍の中の本の一部ですので、全部読むにはAmazon Audibleをおすすめします。
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とりあえず聞けばええんやな!?



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勉強こそサラリーマン脱出の第一歩です。
みなさんも昨日より少しだけでいいから成長するように行動していきましょう。
こうお伝えしても動ける人は100人中3人しかいません。
それぐらい人間って動かないし、変化を嫌います。
あなたは、そのうちの3人であることをボクは願ってます。
ではまた。